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いま出来ること
先日、娘の学校から急に全校向けダンスパーティーのお知らせメールがきました。サッカーのコーチの癌が再発してしまったため、その経済的支援をする為に開くパーティーです。
ここは私立女子校で中学と高校とがあり、いつもは別々のダンスパーティーが催され、全校ということはまずありません。今回は特別に、癌と闘うコーチとキャンサーソサエティに贈る寄付金集めの為に全校向けで催される事になりました。このコーチはいつも元気一杯で、何にもポジティブな、生徒達にも好かれている人だそうです。

まず生徒会が発案し、先生方が賛成し、父兄会ものってきて、この特別イベントとなりました。チケットは1人$10。勿論それ以上も歓迎。7〜11時までで、父兄である有名ミュージシャンのバンド、本人のブラジル音楽バンド(彼はブラジル人)、地元高校生の特別参加バンドなどのコンサートのあと、体育館の扉があき、DJがはいってダンスパーティーが始まります。そこで買う飲み物代なども全て寄付されます。
それを盛り上げる為に、当日の放課後3時からは、校庭のサッカーフィールドで父兄達と先生方とがチームに分かれてのサッカーゲーム。プレッジといって、ゴールしたら$1、$5、$10、叉はそれ以上を払うという、スポンサーすることが出来ますよー、と大々的に宣伝もしています。

私はこれを知り、彼の家族は、そして勿論本人はどんなに嬉しいことでしょう、励まされることでしょうと思いました。この多くの人達からの素晴らしい精神的サポートが、きっと彼の大きな力になる事でしょう。

当日、実は今日なのですが、生徒達の中には「喜んで寄付はするけどパーティーにはいかないわ」という子達もあり、朝、生徒会長のアナウンスがあったそうです。「例えば貴女が入院していて、多くの人達から沢山美しい花束が届くけれど誰も会いにきてくれなかったらどういう気持ちになりますか」といわれ、皆考え直していく事にしたそう。娘も「今夜はきっとすごい混みようになるわー」といいながら出ていきました。今頃楽しんでいる事でしょう。

この他にも、普段は厳しい制服の学校ですが、乳がん撲滅キャンペーンの時期には$5を持っていったらジーンズで登校出来る日があり、娘も「$10寄付したよ!」と、子供達はなけなしのお小使いから協力します。
また、抗癌剤で髪をなくした人達にかつらを作る為の髪を寄付する為に、とても長くのばす子達もいます。友人の子は、ある日一緒に車に乗っている時にこのキャンペーンの看板を見かけ、「あ、あれなら私も出来る、、」といってのばし始めたそう。これは6インチ以上にのばし、定期的にキャンサーソサエティの人が学校に来て切ります。
携帯電話もそのアイデアに感心しました。学校にダンボールが置かれていて、皆、使えるけどいらなくなった携帯をおいていきます。この古い携帯を警察の緊急電話番号だけに繋がるようにセットアップし、それを虐待や家庭内暴力で苦しむ女性や子供達にあげて、助けが求められるようにするのです。

子供達はこうした体験を通し、自分が無理しない範囲でも人を助けられることがいろいろあるのを自然と子供のうちから知り、自分でも出来る事があると感じたり、人に喜んでもらえる嬉しさを発見するのがとても良いですね。
それと、人の為に何かしたりしてもらったり、助けたり助けられたりというのは上から下へ施すというのではなく、足りない部分を補いあうという感覚として身につくのが良いと思いました。

そんな目でまわりを見回すと、いろいろ出来る事が見えてくるでしょう。 日本の学校でも何かちいさなことから始めてみませんか。

鈴木D.美智子
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