[ビジョン]
20世紀は、科学技術の発達に基づく効率と合理を追求する時代でした。
世界中がこの価値基準のもと、効率的な解を求めて競争し、技術革新によって産業が育成されるという構図にありました。そのような環境の中で日本の子どもたちは管理され、自発性や創造性の芽を徐々に摘み取られてきた感があります。けれども今、世の中はこのような社会・産業システムに対する閉塞感に気づき、新しい社会の再構築が急ピッチで進みつつあります。これからの時代には自立した精神と行動力をもつ「人材」が求められます。
そのためには、自発性・創造性を育み、人との対話を学ぶ貴重な「時間」「機会」「環境」をもう一度捉え直してみる必要がある、と私たちは考えます。マニュアル通りに行うのではなく、興味あることにチャレンジする中で、成功したり失敗したり試行錯誤する遊びの大切さ、そしてそれを温かく見守ってくれる周りの人々の眼差しと対話、失敗を恐れずにトライできる環境、これらは何よりも子どもたちの生きる力を育みます。
TRI+(トライプラス)は、"for our children and their children"“creative mind for children” を合言葉に、21世紀の新たな子ども文化の地平を探りながら、創造力に満ち、自立した子どもたちを育むプログラムの企画開発をハード、ソフトの両面から支援してまいります。
[Vision]
In the 20th century, economic efficiency based on the development of scientific technology was the most important thing for us. From this value, the whole world competes with one other to find the most efficient answer with industry being brought up by technological innovation.
Within this environment, Japanese children are controlled and their chance for cultivating their own creativity has been greatly inhibited. However, recently we have realized these negative influences and are trying to re-structure the 21st Centuryユs society. These times call for talented individuals with independent minds.
For that reason, we felt compelled to capture this moment, opportunity and environment to bring quality to cultivation, creativity, and communication.
Instead of following a manual, if children are challenged by something interesting and be able to experience success and loss while they are with people who support them, also if we give a chance that children can try without afraid of making mistakes, we believe that they will have a better opportunity to learn and grow in an energetic atmosphere.
Using our slogan, "For our children and their children", "Creative mind for children" TRI+ will look towards the 21st century's new horizons, which bring creative independence for the next generation. We will support developing original projects for toys, games and software
TRI+は、"for our children and their children" “creative design for children”というコンセプトのもと、商品の企画・制作、展覧会やイベントの企画制作・運営、教育やワークショップのプログラム開発、メディア企画開発・編集などを実施します。私たちは、こんなプロジェクトにトライし、実現したいと考えます。
■親子で遊べるエデュケーショナルトイ
日本は子どもも大人も忙しい。その忙しさを理由にして、親子で遊ぶ時間が少なすぎませんか? お父さんやお母さんが子どもの頃に遊んだちょっと懐かしい遊び、簡単な科学実験ごっこ、自然への興味を刺激するおもちゃなどなど、親子で楽しめる「エデュケーショナルトイ」を実現し、一緒に遊ぶ時間の再発見を提案していきたいと思っています。
■実社会に即した、科学や経済を学ぶ、新しい教育プログラム
学校で教わる勉強が実社会や生活の中でどのように役立っているのか。今学んでいることが将来にどんな風に役立つのか。 そんなことも知らされないで、知識を詰め込まれるだけでは息がつまってしまうのも当然です。実社会の営みを「…ごっこ」のようにシミュレートさせた算数や社会の勉強方法があっても良いのではないでしょうか? TRI+は子どもたちの探究心を刺激する、新しい教育プログラムを提案したいと考えます。
■子どもたちが心から楽しめる双方向の新しいウェブサイト
デジタル技術の最大の強みは、「時空を超える」、「架空の世界を創造する」、「科学や物理の原理を視覚化する」などです。子どもたちの創造性を刺激し、思う存分発揮できる日本発のウェッブサイトを仕掛けたい。
■大人と子どもが共に楽しめるアート•エキジビジョン
欧米の美術館では、園児や小学生がスケッチブック持参でアートの勉強をしている光景をよく見かけます。ところが日本では美術や音楽などの情操教育の時間はどんどん削られています。何を美しいと感じるのか、どんなものに感動するのか――親子でアートを楽しむ、そんなゆとりが求められています。そうした場を仕掛けていきたいと考えます。
■アートやデザインなど、子どもの美意識を育む本の出版
小さいときから美しいもの、優れたデザインや空間を知ることは、その後の子どもたちの美意識や価値観を育むことになるに違いありません。親子で楽しめるアート、デザインブックの選択肢を増やしたいと考えます。
■子育てをサポートするコミュニティ作り
20世紀に引き続き21世紀も都市化が進むでしょう。現在、問題視されている少子高齢化は都市化した社会の副産物です。一昔前は老いた両親の介護、子育ては、大家族全体でなんとか折り合いをつけていました。これからは大家族に代わる「コミュニティ」作りが求められます。「子ども」を囲むボランタリーなコミュニティが今求められています。TRI+ では遊びを切り口にしたコミュニティ作りにチャレンジしたいと考えます。
■子どもたちの自主性・創造性を刺激する遊び場の提案
本来、子どもたちがもっているイマジネーション能力は、原っぱをゲームセンターに、1本の棒切れを楽しいおもちゃに、数人の仲間で新しい遊びのルールを作ってしまうほど創造的であるはずです。こうした子どもたちの遊びに対する潜在能力を刺激する、そんな遊び場があってもいいのではないでしょうか? TRI+では、こうした子どもたちの自発性・創造性を刺激する遊び場の企画開発をお手伝いしたいと思います。
Based on the concept, "For our children and their children" and "Creative design for children" TRI+ would like to work on the following areas; planning and producing original products, planning and managing events and exhibitions, developing educational programs and workshops, and developing and editing work in mixed media.
Some of our projects and goals are...
・Educational toys for the whole family.
・Educational program such as science and economy which is based on real society.
・New type of interactive Web site that children will really enjoy.
・Working on the concept and producing an Art exhibition which adults and children can both enjoy.
・Publishing books that will grow childrenユs senses for Art and Design.
・Create a community support that would contribute to the raising of children.
・Proposing playgrounds that stimulate childrenユs spontaneousness and creativity
[ 会社概要 ]
名称
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有限会社トライプラス |
所在
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106-0046 東京都港区元麻布1-3-37-510 |
取引銀行
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東京三菱銀行 広尾支店 |
役員
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北山(関)康子(取締役) |
設立
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2001年4月 |
業務
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○印刷物、WEBサイト、映像企画、デザイン、制作 |
[ プロフィール ]
関 康子/取締役
デザインエディター。1991 - 96年デザイン誌『AXIS』編集長。その後フリーランスのエディターとして,活動。2001年にはトライプラスを共同設立し、「good design for children」を目標に、子どもの「遊び、学び、デザイン」のための商品開発、展覧会・出版企画・編集にもあたる。2011年、「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展(2121DESIGN SIGHT)で、ディレクターを務める。女子美術大学非常勤講師。
著書:『世界のおもちゃ100選』(中央公論新社)、AERA DESIGN『ニッポンのデザイナー100人』、『ニッポンをデザインした巨匠たち』(共著、朝日新聞社)、『超感性経営』(編著、ラトルズ)、『倉俣史朗とエットレ・ソットサス』(編著)、『倉俣史朗読本』(構成著)、『おもちゃと遊びのコンシェルジュ』(2013 ADP刊)など。
ブログ:
http://www.designtope.net/yasuko/
http://www.2121designsight.jp/documents/column/yasuko-seki/
Yasuko Seki Director of triplus Inc.
Design Editor. Editor in chief of design magazine "AXIS" from 1991-1996. Seki has been working as a freelance editor since 1996 when she left AXIS after planning the "Luminous: Shiro Kuramata" exhibition.2001, Seki co-founded triplus Inc. in a mission to bring "good design for children." In addition to development of products that cultivate "playing, learning and design" among children, she is involved in exhibitions, publishing, planning, and editing. Seki directed “Shiro Kuramata and Ettore Sottsass” exhibition (2121 DESIGN SIGHT) at 2011. She has also been a part-time lecturer at the Joshibi University of Art and Design since 2011. Authored books include, "100 Toys in the World" (Chuokoron-Shinsha), AERA DESIGN "100 Designers of Japan," "Masters that Designed Japan" (Co-author, Asahi Shimbun Company), and "Sensibility Management" (Editor, Rutles). “Shiro Kuramata and Ettore Sottsass”exhibition book (ADP)